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「法人口座の開設先に悩んでいる」
「ネット銀行で法人口座を開設するのに興味があるが、どこが最適なのかわからない」
このような課題を抱える事業者の方も多いのではないでしょうか。
本記事では、ネット銀行を中心に、法人口座開設におすすめの金融機関14選を紹介します。また、各金融機関の特徴や法人口座選びのポイントも詳しく解説するので、ぜひ最後までお読みいただき、自社に最適な法人口座選びにお役立てください。
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目次
法人口座の代表的な開設先は、以下の4つです。
各金融機関にはそれぞれ特徴があるので、その詳細を解説します。
ネット銀行はオンラインでの取引に抵抗がなく、手数料の低さを重視する企業に向いています。
ネット銀行では、低コストで口座開設が可能です。口座開設のハードルが低く、金融機関によっては最短当日での開設も可能です。手数料が安価で、口座維持費用が無料なのも魅力です。
これらの特徴により、ネット銀行は従来の金融機関からシェアを奪いつつあります。2023年の動向調査では、ネット銀行をメインバンクにしている企業は約3,000社と、10年前の6倍に増加していることがわかっています。
信用金庫は、創業期の企業や融資を必要とする法人におすすめです。地域の発展を目指す相互扶助の精神から、資金力が低く歴史の浅い地元の中小企業や、個人事業主にも柔軟に対応してくれるのが信用金庫の特長です。
ただし、従業員が300人超えまたは資本金が9億円を超えると全サービスが利用できなくなる点に注意が必要です。また、金利が高い傾向にあるのもデメリットの一つです。
信用金庫の会員資格には、営業地域内での居住や事業所所有、従業員数や資本金の制限があります。これらの条件に当てはまらなくなった場合、脱退が必要となる点にも注意が必要です。
地方銀行は、地域のお金の流れを詳しく把握しているため、地域密着型の企業に適しています。地元企業との取引や地域経済の動向に精通しているため、地域に根ざした事業展開をする企業にとっては心強い存在となるでしょう。親身になって相談に乗ってくれる点も魅力です。
一方で、地方銀行が所在する場所以外では、取り扱いがない場合が多い点に注意が必要です。他地域での事業展開を考えている場合、サービスの制限や手続きの煩雑さが課題となる可能性があります。金利がやや高い傾向にある点にも注意が必要です。高額融資の審査期間が長いのも特徴です。
都市銀行は全国に支店があるのが特徴で、高額融資や海外送金にも対応しているのが一般的です。大規模な取引や複雑な金融サービスにも対応できる体制が整っているため、成長期の企業や大企業に適しています。また、全国展開や海外取引を視野に入れている企業にも適しているでしょう。
しかし、法人口座開設の審査基準が厳しい傾向にあるため、企業の財務状況や事業計画の確実性が問われます。また、口座維持手数料も高額になることがあります。そのため、中小企業や設立後間もない企業には向かない可能性があるでしょう。
法人口座開設の審査は厳格で、落ちることも少なくありません。審査基準は各社で異なりますが、法人口座開設時によくある審査落ちの原因は以下の7つです。
これらの点に注意し、事前に対策を講じることで、審査落ちのリスクを軽減できます。特に、事業内容や法人実態の明確化、必要書類の準備、代表者の信用度向上などに力を入れましょう。しっかりとした準備には専門知識が必要となるため、適宜税理士に相談するのがおすすめです。
法人口座選びは事業運営に大きな影響を与えるため、コスト、使いやすさ、開設のしやすさなど、多角的な視点から最適な口座を選びましょう。
利用料や振込手数料などコスト面は、法人口座選びの重要なポイントです。ネット銀行は一般的に手数料が安く、特に振込やATM利用が多い場合はコスト削減効果が大きくなります。各銀行の手数料体系を比較し、自社の利用パターンに最適な口座を選ぶのが大切です。
また、口座開設から一定期間は手数料が無料になるなどの優遇プランがある銀行もあります。これらのキャンペーンも考慮に入れると、さらにコスト効率の良い選択ができるでしょう。長期的な視点でコストを計算し、総合的に判断することが重要です。
シンプルで使いやすいインターフェースは、経理作業時間の短縮やミスの防止につながります。また、当日振込可能時間や融資商品の有無など、利便性が高いかどうかも重要なポイントです。
さらに、ビジネスローンの条件も考慮しましょう。借入限度額や金利水準、融資スピード、担保条件、返済の柔軟性などを、自社の資金調達ニーズに照らし合わせて検討することが大切です。将来の資金需要も見据えて、総合的に判断しましょう。
法人口座の開設には時間がかかることが多く、1ヶ月以上要する場合もあります。先述の通り、ネット銀行は比較的口座開設のスピードが速く、例えばGMOあおぞらネット銀行は最短即日でネット完結の口座開設が可能です。
しかし、ネット銀行であっても即日で口座開設できるサービスは限られています。ホームページで「即日開設」「ネットで完結」と謳っていても、実際には資料の郵送が必要で、2〜3週間かかることがあります。そのため、開設にかかる実際の時間をホームページなどで確認することが大切です。
法人口座開設におすすめの金融機関を、ネット銀行、メガバンク、信用金庫、地方銀行から3~4社ずつご紹介します。自社に適した金融機関を見つける参考にしてください。
ネット銀行は、コストを抑えたい創業期の法人に適しています。実店舗がある銀行と比較して、振込手数料やネットバンキングの月額利用料が安く設定されていることが多いです。
引用:GMOあおぞらネット銀行
GMOあおぞらネット銀行は、GMOあおぞらネット銀行株式会社が運営するネット銀行です。その特徴は以下の通りです。
特に社会保険料の自動引き落とし機能は、毎月の納付手続きの手間を大幅に削減できる点で、多くの法人に評価されているようです。また、「つかいわけ口座」機能を使えば、目的別に資金を管理しやすくなり、より効率的な資金運用が可能になります。
住信SBIネット銀行は「成功する経営者の選ぶ銀行No.1」を目指す法人向けサービスを展開しています。主な特徴は以下の通りです。
振込手数料は、金額に関わらず145円と設定されており、都市銀行の水準となる660円と比べて安価です。さらに「振込優遇プログラム」を利用すれば、他行宛ての振込手数料が130円まで下がります。
引用:楽天銀行
楽天銀行の法人ビジネス口座は、以下の7つのメリットがあります。
特に注目すべき点は振込手数料の安さです。楽天銀行口座への振込は、52円からと非常に安価です。他行口座への振込も、3万円未満で150円、3万円以上で229円と安価な料金設定となっています。
PayPay銀行(旧ジャパンネット銀行)は、ビジネス利用に特化した口座で、次のような特徴があります。
PayPay銀行の振込手数料は、自行宛55円、他行宛160円(税込)となっています。新規口座開設者限定の振込手数料無料特典もあるのが特長です。
ビジネスローンは、オンラインで完結し、金利1.8%〜13.8%で貸し付けがされています。
メガバンクは、全国的な支店網、豊富な金融商品を提供している点などが強みです。ただし、ネット銀行と比べると手数料が高めで、口座開設の審査も厳格な傾向があります。成長期の中堅企業や大企業、全国展開を視野に入れている企業に適しています。
引用:ゆうちょ銀行
ゆうちょ銀行は、全国の郵便局ネットワークを活用した独特の位置づけの銀行です。法人向けサービスも充実しており、比較的手数料が安価です。
払込金額によって料金が異なり、5万円未満と5万円以上で区分されています。窓口での取引の場合、5万円未満で203円、5万円以上で417円となっています。一方、ATMやゆうちょ通帳アプリを利用すると、それぞれ152円と366円と、窓口よりも安価になります。
ゆうちょ銀行は、特に地方や郵便局が近くにある企業にとって適した選択肢となるでしょう。
引用:みずほ銀行
みずほ銀行は、法人口座開設のプロセスを大幅に簡素化したネット受付を提供しており、以下4つの特長があります。
口座開設の負担が少なく、企業は時間と手間を大幅に節約できるでしょう。特に、遠隔地にある企業や、忙しい経営者にとって魅力的です。
引用:三井住友銀行
三井住友銀行の法人口座は、以下のような特徴を持っています。
特に、アフターフォローの充実さは、不慣れな新規事業者や、複雑な金融ニーズを持つ企業にとって大きなメリットとなるでしょう。また、無料のインターネットバンキングと外国送金サービスは、コスト削減と業務効率化を同時に実現できる点で魅力的です。
引用:三菱UFJ銀行
三菱UFJ銀行は以下4つの特徴があります。
特に、インターネットバンキングの無料期間やデビットカードの提供は、新規開業した企業にとって魅力的でしょう。また、ニュース配信や業界レポートなどの情報提供は、経営判断をサポートする有用なツールとなるでしょう。
信用金庫は、地域密着型の金融機関で、主に中小企業や個人事業主向けのサービスを提供しています。大手銀行と比べて融資の審査基準が柔軟で、地域経済の活性化に貢献する特徴があります。ただし、規模や対応エリアが限られる点には注意が必要です。
引用:横浜信用金庫
横浜信用金庫の法人向けインターネットバンキングサービスは、普通預金または当座預金を所有する法人・個人事業主に提供されています。
月額手数料は1,650円で、伝送サービスを利用する場合は3,300円となります。振込手数料は他行宛てで3万円未満が385円、3万円以上が550円ですが、自金庫宛ては金額に関わらず無料です。
申込方法はメールオーダーサービスを利用したオンライン申込みと、営業店窓口での直接申込みの2種類があり便利です。
引用:千葉信用金庫
千葉信用金庫のインターネットバンキングサービスは、利用者のニーズに合わせて柔軟な料金体系を提供しています。基本手数料は、オンライン取引のみを利用する場合は月額1,100円(税込)となっています。
一方、より高度な機能であるファイル伝送サービスを利用する場合は月額3,300円(税込)となり、この料金にはオンライン取引の利用も含まれています。
振込手数料は、振込先と金額によって細かく設定されています。同一店舗内への振込は5万円未満であれば無料です。
引用:城北信用金庫
城北信用金庫は「城北しんきんWEB-FBサービス」を提供していますが、セキュリティと使いやすさを重視した口座である点が特徴です。フィッシング・不正送金対策ソフト「PhishWallプレミアム」を提供し、インターネットバンキングの安全性を高めているため、安心して利用可能です。
法人インターネットバンキングの手数料は自金庫宛で無料、他金融機関宛は275円となっています。
地方銀行は、地域の特性や需要を熟知しているため、地元企業に寄り添ったサービスを提供できる点が大きな強みです。
引用:きらぼし銀行
きらぼし銀行は、東京都民銀行、八千代銀行、新銀行東京が合併して誕生した地方銀行です。首都圏を中心に展開し、中小企業や個人事業主向けのサービスに力を入れています。
法人向けサービスには、インターネットバンキングや各種融資商品、経営支援サービスなどが含まれており、地域の企業の成長をサポートする体制が充実している点が魅力です。
急成長するベンチャー企業や、事業承継に悩む老舗企業など、多様なニーズに対応できる点も強みです。
引用:横浜銀行
横浜銀行の法人口座開設サービスは、通帳の発行を希望する場合には1,100円(税込)の手数料がかかります。一方で、デジタル通帳サービスを利用し、普通預金通帳を発行しない場合には手数料が不要となる点は、コストを抑えたい企業にとって魅力的でしょう。
申し込みから口座開設までは2〜3週間程度かかり、審査の結果によっては口座開設を断られる場合もあるため、余裕を持った申請が推奨されます。
引用:千葉銀行
千葉銀行は法人・個人事業主向けインターネットバンキングサービスを提供しており、利便性と経済性を重視した設計となっている点が特長です。
契約料が無料で、振込手数料も窓口利用時と比べて1件あたり220〜550円節約になるなど、コスト面でも優れています。千葉銀行は千葉県を中心に展開しており、地域経済との結びつきが強いため、千葉県に所在する企業におすすめです。
ネット銀行、メガバンク、信用金庫、地方銀行と、各金融機関にはそれぞれに特徴があり、一概にどれが優れているとはいえません。企業の規模、業種、取引内容、将来の成長計画など、さまざまな要素を考慮する必要があります。
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10名以上の税理士が在籍し、創業融資や助成金・補助金の申請支援、節税対策、さらにはIT導入やM&A、IPO支援まで、企業の成長段階に応じた高度な支援を提供しています。その他、以下のような強みもあります。
法人口座の開設に際しては、ネット銀行、信用金庫、地方銀行、メガバンクの4つの選択肢があり、それぞれに特徴がありますが、自社のニーズに合わせて選択することが大切です。
口座選びの際は、コスト、使いやすさ、開設のしやすさなどを総合的に考慮しましょう。また、審査落ちを避けるため、事前に必要書類の準備や事業内容の明確化などの対策を講じることが重要です。
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